錆屋

-さびや-

何もしない時間を
少しだけ豊かに。

室町時代から受け継がれてきた、日本独自の灯りの文化「和蝋燭」。錆屋は、櫨(はぜ)の実から採れる櫨蝋を原料に、一本ずつ手仕事で和蝋燭を仕立てています。
採れたばかりの木蝋は緑がかった色をしていますが、約1〜2か月かけて天日干しを行い、太陽と風の力でゆっくりと白く精製された「白蝋」へと生まれ変わります。
その白蝋に、藍や黄土など自然由来の染料で色を重ね、一つひとつ丁寧に仕立てられるのが錆屋の和蝋燭です。
手間と時間を惜しまないものづくりが、やわらかな風合いと自然な表情を生み出しています。
和紙と藺草でつくられた灯芯が生み出す炎は、やわらかく揺らぎ、空間に静かな余白をもたらします。

屋号に込められた「さび」には、時を重ねることで深まる風合い、そして日本の美意識である「侘び寂び」の精神が息づいています。完成されたものではなく、変化し続けるものの中にこそ宿る美しさ。
その想いを込め、夫婦二人の作家としての感性と手仕事によって、一本一本丁寧に和蝋燭を仕立てています。

火を灯すたび、少しずつ姿を変え
使い終えたときに完成する和蝋燭。
慌ただしい日常のなかで、ふと立ち止まり
炎のゆらぎに呼吸を合わせる。
錆屋は、そんな静かな時間と豊かな空間を届けています。
また、ご自宅でのひとときを彩るだけでなく、季節の贈り物や記念日のギフトとしても多く選ばれ、大切な人へ想いを届ける品として親しまれています。