嘉兵衛本舗
-かへえほんぽ-
江戸時代から受け継がれてきた
伝統製法「天日干し番茶」
奈良県吉野郡。山々に抱かれた小さな里山に、
嘉兵衛本舗の茶畑はあります。
太陽の光と風にゆっくりと委ねるその方法は、時代が変わっても決して変えることなく守り続けてきました。
春になると、
まだ冷たい風の中で柔らかな新芽が顔を出し、
夏には、青く濃い緑が畑を覆い尽くします。
秋には陽ざしがやわらぎ、葉は静かに休息へと向かい、
冬、山は白い息を吐きながら、次の季節を待ちます。
太陽と風だけが知る、ゆっくりとした乾きの時間。
それは、急ぐことを知らないこの土地の時間そのものです。
畑仕事は、
四季折々の自然との対話
茶葉を摘む高さや刈る時期を見極め、
その年の気候や葉の状態を感じながら、
仕上げの方法を選びます。
使うのは昔ながらの機械や、手になじんだ道具たち。
時には自分たちで手を加え、工夫を凝らして、茶葉に合わせた最適な仕上げを探ります。
同じ茶の木でも、製法の違いで驚くほど多様な味わいが生まれます。さらに、同じ製法でも産地の気候や風土、そして作り手の感覚によっても、その表情は変わります。
それは、山の恵みを受け取り、四季折々の自然の力をお茶に宿すこと。
私たちの道
父から受け継いだ茶づくりを、
三姉妹で次の世代へ繋ぐという決意。
ただ守るだけではなく、新たな挑戦としてブランドを立ち上げ、
持続可能な農業を目指し、生産者が自らお茶の価値を高めていく。それが私たちの道です。
吉野の山の空気、移ろう四季、作り手の想いが、
一杯の湯に溶け込み、ひとくち飲めば、
吉野の里に吹く風を、きっと感じていただけると思います。