風狂

-ふうきょう-

日本の美的感覚を楽しむ

かつての日本人は豊かな自然や独自の文化の中で、つつましさや変化を楽しむ心を育んできました。そうした精神性が、短歌や俳句などにもみられるような、「一見だれも気に留めないような景色の中に美を見出す」という日本独自の美的感覚を生み出してきたのではないかと考えます。

しかし、近代化に伴い日本特有の自然や文化と距離が生まれ、
そういった精神性を育む機会は減ってきているように思います。
風狂は、そのような失われつつあるかつての日本の精神をヒントに、一見だれも気に留めないようなワンシーンを切り取り、既成概念にとらわれない自由なかたちで表現します。