能作

-NOUSAKU-

“もの”を
つくるだけでなく、
“こと”と“こころ”を
伝える能作。

職人から職人へと受け継がれてきた、技術と知識、伝統と精神。能作は大正5年(1916年)創業。能作は「だれもしたことのないことをしたい」と錫(すず)100%の加工に挑戦。その加工は難題だったが、「曲がるのなら曲げて使える食器をつくろう」。この逆転の発想こそが、曲がる「KAGOシリーズ」をはじめ、能作を代表する数々の錫製品を生み出したのである。

よりい鋳物をよりく作る
美と用を叶える
こだわりの金属。

錫は金・銀に次ぐ高価な金属。水が腐食しない、風味がまろやかになるなど、抗菌作用とイオンの効果があり、古くから茶器や酒器の材料に用いられてきた。100%の錫は柔らかく、形状にもよるが手で簡単に曲げられる。この特性を生かした、曲がる「KAGOシリーズ」の他、テーブルウェア、花器などの幅広いラインナップで、暮らしのさまざまなシーンに彩りを添えている。真鍮は銅と亜鉛の合金。その歴史は紀元前1,000年頃からと古く、ローマ帝国では通貨の材料に用いられ、奈良時代の日本では中国伝来の真鍮製品が正倉院に納められた。現在、もっとも身近な真鍮品には5円硬貨があり、インテリアや建築金物の他、澄んだ音色から仏具や楽器としても親しまれている。能作では、すべての真鍮製品を職人の手仕事でつくっており、仕上げによってさまざまな表情を持たせている。